マルタ共和国は見所も多く、全体に魅力たっぷり。小さな島国ながら、地域ごとの個性も強くあります。首都ヴァレッタから観光地、遺跡、ゴゾ島まで、マルタの様子を簡単にご紹介します。
目次
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(北東部)ヴァレッタ スリーマ グジラ セントジュリアンズ スウィーイ | |||
(北部)セントポールズベイ メリッハ | |||
(東部)スリーシティーズ マルサシュロク | |||
(南部・中央部)南海岸 イムディーナ ルア空港 | |||
(ゴゾ)ヴィクトリア | |||
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フォトギャラリー(別ページ) |
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語学学校のある街 | |||
ヴァレッタ スリーマ セントジュリアンズ セントポールズベイ | |||
マルタ島の風景 | |||
普段着のマルタ 自然と海 史跡と教会 | |||
ゴゾ島の風景 | |||
ゴゾ・フェリー 素朴なゴゾの町 長閑なゴゾの田舎 光と色の芸術 |
マルタ共和国は、イタリア最南の島、シチリア島のさらに南の沖合約90キロの距離に位置している、地中海に浮かぶ独立国です。小さな3つの有人島とさらに小さい10あまりの無人島や岩礁から成っています。有人島のうち、コミノ島は非常に小さく、住人も僅かの農民と観光関係者のみで、行くことがあるとしても、夏の日帰り観光程度です。実際、マルタに留学などで一定期間、滞在する場合、圧倒的大多数の人は、最大の島、マルタ島を拠点とします。
マルタ島は、面積246平方キロメートル、南東〜北西の最長距離が27キロメートル、南北の幅は一番太い所で14キロメートルです。マルタ共和国の面積の78%と、大部分を占め、人口はさらに集中しており、国の人口の9割強、約41万人がこのメイン・アイランドに住んでいます。首都ヴァレッタも、マルタ国際空港も、その他の主な町も、そして語学学校の大部分も、マルタ島に集中しています。
第二の島、ゴゾ島は、面積67平方キロメートル、東西14キロメートル、南北7キロメートルという小さな島です。マルタ共和国の面積の27%を占めますが、人口は僅か3万5千人。ゴゾの人自身、自分達はマルタ島の人とは違うと自負しており、フェリーで僅か25分の距離ながら、あたかも別の国のようです。夏を中心に、より素朴で鄙びた環境を目指す観光客に人気があります。語学学校も少しあります。
マルタ共和国、中でもマルタ島は、のどかで閑散とした田舎の島というわけではありません。人口密度で言えば、世界でも最も高い国の一つで、ヨーロッパの国別人口密度では、超小国で都市国家であるモナコに次いで第二位です。特に、首都ヴァレッタと、その周囲に続くスリーマなどの地域は、住宅も商業ビルも観光施設も密集し、かなりの賑わい。空いた空間を見つけるのも容易でないほどです。鉄道やトラムはなく、島内の移動は道路交通のみ。そのため、交通渋滞はかなりのものです。車のない人のために、バスが隅々まで走っており、本数も多くて便利。マルタの留学生活では、多かれ少なかれバスのお世話になることでしょう。
以下に、マルタ共和国のいくつかの町や観光名所を簡単にご案内しましょう。
ヴァレッタ (Valletta) マルタ共和国の首都。とはいえ、人口は僅か1万人弱。それもそのはず、ここは小さな半島の先の狭い地域で、古くからのビルや家が建て込み、もうこれ以上、都市化を進めるスペースもありません。そういう古い町だけあって、首都とは思えない風情があり、旧市街全体が世界遺産に指定されています。中心のリパブリック通りは、ショッピング街で、いつも沢山の人で賑わっていますが、一歩路地を入ると、静かな昔からの街並が見られます。「Malta Experience」などの観光施設も多く、マルタを知るためにも一日は過ごせる場所でしょう。しかし、そういう地域だけに、語学学校はあまりありません。城壁の外側のフロリアーナ(Floriana)やピエタ(Pieta)あたりも、実質はヴァレッタの一部と捉えられることもありますが、旧市街とは雰囲気はかなり異なります。
ヴァレッタの語学学校 → カヴェンディッシュ イージースクール
ヴァレッタのイメージ → フォトギャラリー・ヴァレッタ + Facebookリンク
スリーマ (Sliema) 狭い首都ヴァレッタにスペースがないため、その外郭地域として発展してきた、首都の隣町。直線距離では2キロ程度ですが、湾をぐるっと回るため、場所にもよるものの、ヴァレッタからバスで15〜30分ぐらい、歩くと1時間前後かかります。ここはショッピングや飲食に便利な場所ですが、また住んでいる人も多く、語学学校もかなりの数がこの地域にあります。商業地域と住宅地が隣接しているため、ホストファミリーも多くが徒歩圏内なのは魅力です。
スリーマの語学学校 → AMランゲージスタジオ インリンガ リンガタイム
スリーマのイメージ → フォトギャラリー・スリーマ + Facebookリンク
グジラ (Gzira) 観光客もビジネスも集積している海辺のスリーマから内陸に入ると、グジラ、イムシーダ(Msida)、そして人口ではマルタ最大の自治体ビルキルカラ(Birkirkala)といった町々が続きます。 もともと狭くて人口密度も高い国ですから、実際のマルタ都市部の人達の最大の住宅密集地と言えます。中層ビルが建ち並ぶ海岸沿いとは違い、低い建物や平屋の住宅も多いものの、空き地は少なく、びっしりと家が建ち並んだ所が少なくありません。語学学校もこういったスリーマに近い内陸部には多少見られます。学校前の景色がマルタらしい海の風情とはいきませんが、観光地価格ではない地元民向けの安いスーパーなどに近く、生活には便利なエリアです。
グジラの語学学校 → ELA
セント・ジュリアンズ (St. Julian's) ヴァレッタからスリーマを経てさらに北西に行くと、この町になります。この地域の核となる場所が、パーチャヴィル(Paceville)で、マルタ随一のナイトライフスポットとして知られています。マルタで一番高いビルを始め、ホテル、レストラン、パブ、ディスコ、ナイトクラブ、そしてカジノまで、海浜リゾート都市を形成しています。しかし雰囲気は至って安全な感じ。語学学校も多く、周囲の住宅地がホストファミリーとして利用されています。なお、マルタ語読みでは、サン・ジュリアンになり、日常会話ではそう呼ばれる方が多いです。
セント・ジュリアンズの語学学校 → エースイングリッシュ ECマルタ ヨーロピアンスクール(ESE) マルタリンガ
セントジュリアンズのイメージ → フォトギャラリー・セントジュリアンズ + Facebookリンク
スウィーイ (Swieqi) セント・ジュリアンズの繁華街から一歩外へ出ると、マルタ人にも人気の高級住宅街。それがここスウィーイと、メイン国道の反対側ペンブローク(Pembroke)あたりです。セント・ジュリアンズの外郭地区ないし郊外と言っていいでしょう。大半はセント・ジュリアンズから徒歩圏なので、語学学校もこのあたりまでは点在しています。
スウィーイの語学学校 → クラブクラス インターナショナルハウス リンクスクール
セント・ポールズ・ベイ (St. Paul's Bay) マルタで最高のビーチがあると言われている地域です。マルタの中心部から島の北岸を、ゴゾ島へ渡る港に向かう途中にあります。この地名は湾の名前でもあり、実際の住宅地としては、ここよりも少し北東に入ったブジッバ(Bugibba)のあたりが大きくなっています。ブジッバにも有名なビーチがあり、リゾートっぽい雰囲気も。このあたりは夏を除けば比較的静かで、中心部に比べて落ち着いて過ごすことができます。普段はそういう環境にいて、時々バスに乗ってマルタの中心部に遊びに行く生活をするには、良いあたりでしょう。
セントポールズベイの語学学校 → ジーヴィー・マルタ ベルス・マルタ
セントポールズベイのイメージ → フォトギャラリー・セントポールズベイ
メリッハ (Mellieha) マルタ島最北部、ゴゾへのフェリーが出るチルケッワ(Cirkewwa)港までを含む細長いエリアがメリッハです。美しい海岸美といくつかのビーチで観光客にも人気ですが、中心となるメリッハの町は起伏激しい丘の上に位置しています。生活よりは観光で行くイメージですが、最近はこのあたりでも語学研修が、特にサマースクールを中心に行われています。
スリー・シティーズ (Three Cities) 細く突き出た半島である首都ヴァレッタの西側がスリーマなら、東側はスリー・シティーズと呼ばれるエリアです。ヴァレッタからフェリーで一渡り。陸路だとバスや車でぐるりと迂回します。ヴァレッタから眺める風景が印象的なエリアで、発展著しいスリーマ側に比べると昔ながらの雰囲気が色濃く残っています。住むにも良さそうですが、スーパーなど買い物の便利さ等はやや劣るようです。
マルサシュロク (Marsaxlokk) 島の南東部にある有名な漁港町で、日曜の市は有名。もともとは海産物の市場でしたが、今や観光客の方が多く、農産物からお土産品まで色々揃います。シーフードレストランも多く、ちょっとした観光スポットになっています。隣のビルゼブジャ(Birzebbuga)はマルタ南東端の町で、長閑な所ではありますが、その先にはマルタ島唯一最大のコンテナ港や石油貯蔵基地などがあります。
南海岸 (Southern Coast) 島の南岸には、有名な海辺の観光地、ブルー・グロット(Blue Grotto)があります。船で海の洞窟めぐりができます。観光地としての賑わいはありますが、商業地のヴァレッタやスリーマに比べると、周囲は完全に田舎の風情です。ここから西へ1.5キロほどの所には、有名な古代遺跡、ハジャー・イム(Hagar Qim)があります。さらにその先は、ディングリ・クリフ(Dingli Cliff)という断崖が続き、そのあたりの海は断崖を形成し、なかなかの絶景。本来、海に囲まれた小島であるマルタの自然豊かな側面を見せてくれます。
イムディーナ (Mdina) マルタ島のほぼ中央に忽然と聳える高台。その上全体が古い町、イムディーナ。マルタを訪れる観光客が、首都近辺以外でまず訪れるのがここです。町全体が要塞であり、門から一歩中に入ると、中世にタイムスリップしたかのような、不思議な世界が展開します。今は観光地として有名ですから、レストランや土産物屋はいくつもあります。しかし狭い地域で住んでいる人は僅か。城壁の外側の町、ラバト(Rabat)はうって変わって普通の地方都市風の、しかしそれなりの人口がある住宅地になっています。
ルア空港 (Luqa Airport) マルタ国際空港の所在地は、ルアと発音する地域にあり、地元ではルア空港でも通っています。空路でマルタ出入国をする全ての人がここを利用することになります。小さな島国マルタの交通の重要ポイントなのに、少し前までバスもまともに来ていないという不思議な場所でした。今はターミナルに隣接してバス乗り場があり、マルタ島内各地へのバス便も充実しています。
ヴィクトリア (Victoria) 楕円形をしたゴゾ島の円心近くに位置する、ゴゾ島最大の町であり、ゴゾのキャピタルと呼ばれています。しかし雰囲気は田舎町そのもの。マルタ島とは雰囲気も違います。ヴィクトリアには有名な大聖堂があり、観光客も訪れますし、ゴゾ島全体、まだまだ豊かな自然が沢山残っており、しばらく滞在して島をたっぷり探索するのも良いでしょう。しかし実際は、多くの観光客は、マルタ島をベースにして、ゴゾには日帰りなどで訪れているようです。長期滞在するには、確かに刺激も乏しい田舎ですので、向き不向きもさることながら、そういう所で自ら楽しみを見つけていけるかどうか、また保守的な島の人達とのコミュニケーションが楽しめるかどうかも、ポイントになるかもしれません。
ヴィクトリア(ゴゾ)の語学学校 → ベルス・ゴゾ
ヴィクトリア(ゴゾ)のイメージ → フォトギャラリー・素朴なゴゾの町 フォトギャラリー・長閑なゴゾの田舎 フォトギャラリー・光と色の芸術
日本からマルタへ
日本からマルタへは直行便がありません。通常、ヨーロッパか中東の主要空港で乗り継いで行くことになります。主な経由(乗り継ぎ)地として、ローマ、ミラノ、フランクフルト、アムステルダム、パリ、ロンドン、ドバイ、イスタンブールなどがあります。
イギリスからマルタへ
マルタはかつて、イギリスの植民地。その歴史的関係からも、また今は英語の通じるイギリス人の南国保養地としても、マルタとイギリスの人的往来は盛んです。ですから、イギリスからマルタへは、直行便がかなりあります。ロンドンの各空港から、またマンチェスター、グラスゴー等、地方都市の空港からも、直行便が多数出ています。航空会社は、老舗のエアマルタ、英国航空(ブリティッシュ・エアウェイズ)の他、格安航空会社のライアンエア、イージージェット、ジェットツー、トムソンフライなど、多数が参入しています。
アイルランドからマルタへ
ダブリン・コークからマルタへ、ライアンエアの直行便があります。それ以外に、ロンドン、パリ、アムステルダム、フランクフルト、ミラノ等ヨーロッパ各地で乗り継いで行くチケットもありますが、通常、直行便が一番安くなります。
フェリーでマルタへ
マルタは島国のため、隣国イタリアをはじめ、いくつかの場所から定期航路が開設されています。距離的に最も近く、便数も多いのが、イタリアのシチリア島で、南部のポッツァーロ(Pozzallo)からは最短90分の大型フェリーがあります。イタリア旅行を兼ねてのマルタ短期留学で、荷物も少ない方であれば、検討されてみては如何でしょうか。
ニチアイ Nichiai Ltd
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