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観光立国マルタにも、当然ながら、観光と無縁な日常風景が展開しています。意外と紹介されていないマルタのもう一つの側面です。

フォトギャラリー・普段着のマルタ

マルタ共和国は、国全体が観光地のような小さな国と思われがちですが、実際に訪問してつぶさに回ってみれば、当然ながら、観光とも無縁な普通の風景もあちこちに見られます。そんな、マルタ人にとって日常の、普段着のマルタ。外国人にはそれも新鮮だったり、何だ平凡な風景はどこの国でも平凡だな、と意外な共感を覚えたりもするものです。

セントジュリアンズから北西に向かえば、そこはペンブローク(Pembroke)という住宅地。海をはるかに望む、豪邸が連なる高級住宅地として知られています。語学学校の間でホームステイ先として人気。 高い山のないマルタですが、起伏はそこそこあります。農耕にも適さなそうな岩の多い傾斜地は、住宅地としても敬遠されているのか、不毛の土地。しかし、その向こうはところ狭しと住宅が密集しています。
   
小さく、産業も限られたマルタですが、小規模ながら、農業もあり、野菜や果実も生産しています。果実酒(ワイン)も少量ながら製造されていますが、その殆どは国内で消費されているそうです。 南東部の町、マルサシュロク(Marsaxlokk)の昼さがり。太陽が容赦なく照りつける暑い日。家々の壁はどこまでも白く、まぶしいほどです。暑い日中は皆も出控えるのか、人の姿もまばらです。
   
ゴールデン・ベイ(Golden Bay)への道すがら、しばし畑作地帯を通過します。水の便が悪いので、やはり大規模農業にはほど遠く、手作業で畑仕事をする姿は、一見長閑ですが・・・ 要塞の古都、イムディーナ(Mdina)は内陸の高台にあり、眺めは見事。周囲は平坦な農村地帯が広がり、遠くに街が、その向こうに海も見えてしまい、小さい島国であることを再認識。
   
モスタに近い、郊外内陸部の町、ナッシャー(Naxxar)。見るものとて特にない普通の住宅地で、スーパーがあり、銀行があり、観光客の姿もなく、マルタ市民のごく日常の姿が見られます。 日没後もしばらくの間、明るさの残る初夏のディングリ(Dingli)の海崖に沿った道。このあたりは人家も無い寂しい所ですが、近くの住宅の人なのか、犬を連れて散歩している人がいました。

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